第6回 発熱でファミリーサポートさんにお願いする

私の産後トラブル記

私は、骨盤の歪みから妊娠しにくかった身体を整体で治していただき、娘を授かりました。しかし、産後の身体の状態は思わしくなく、とても辛い時期を過ごしました。
こうした自分の体験から、妊娠を望んでいても難しい方や、産後の辛い症状をかかえる方たちのお役に立てたらという思いで整体の仕事をしています。産前・産後の辛さをはじめとして、医学では対応しきれない、なかなか家族にもわかってもらえない痛みを少しでもやわらげるヒントになればと思い、これから何回かに分けて、私の「産後トラブル」とその対処について、みなさんにご紹介できればと思います。

 

保育園入園直後から発熱を繰り返す

 

8か月で入園した娘は、4月から6月までの間、2週間毎に熱を出しました。入園前まで鼻水を見たことがなかったのに、入園したとたん、鼻水を見ない日はないほど、常に垂れている状態になりました。

 

復帰したばかりの職場は、最初の頃は「無理せず休んでください」と言ってもらえて休めましたが、だんだん忙しくなってくると、「また?」という雰囲気が伝わってきます。

夏頃にようやく熱を出さなくなり、鼻水も見かけなくなりました。

 

ただ、少し涼しくなってきた秋からはまた熱と鼻水が復活しました。同じ年頃のお子さんを抱えるパートのママさんナースが何人かいて、保育園で風邪が流行り始めると、パートさんに優先して休んでもらうため、正規職員の私はどうしても休めない状況になりました。

時短勤務もできないほど忙しくなり、残業も増えてきました。

 

ファミリーサポートさんにお願いする

 

ある日、保育園から熱があると連絡があり、急いで仕事を終えて迎えに行き、病院に連れていったところ、風邪でしょうとのことでした。

職場でも、熱が出ているお子さんのために休みをとるナースがいて、私は休める状況ではありませんでした。

 

入園前からお願いしていたファミサポさんに連絡したところ、明日はどうしても外せない用事があると告げられました。

ファミリーサポートの事務局に電話をし、明朝に面接をして、そのままサポートに入れる方を探してもらえることになりました。

翌日は初めての方にいらしていただき、サポートをお願いすることができました。ただ、その翌日は都合が悪いとのことで、また別の方にお願いすることになりました。

 

最強のグズリ

 

娘の熱は少しずつ下がってきたのですが、まだ保育園に行ける状態ではありませんでした。鼻づまりがひどく、何度も鼻にチューブを入れて鼻水を吸っても鼻が詰まって熟睡できず、グズリが続きました。何度も起こされ、頭がぼーっとする中、朝から初めて会うサポートさんと面接をして出勤しました。

 

ちょうどお昼休み中に、ファミサポさんから携帯電話に連絡がありました。「ひどく暴れて抱っこできずに下ろしたら、背中を反ったまま壁の方まで行っちゃって、頭をぶつけそうになるほど暴れるんです!熱けいれんかもしれないので、救急車を呼んだ方がいいですか?」とのこと。

ドキっとしましたが、もしや、とも思ったので、「すぐに帰りますので、待っててください」と伝えました。

帰宅して状況を見たら、やはり、いつものグズリでした。「体調が悪かったり眠かったりするとグズリがひどくて背中を反って暴れるんです。お子さんたちはそういうことなかったですか?」とファミサポさんに聞くと、「3人ともそういうことがなかったんですよね~」と言われました。心の中で、「やっぱりうちの子はグズリに関しては最強だ!」と思いました。

 

赤ちゃんのときから、眠いとグズリがひどくて背中を反って暴れるために腱鞘炎になってしまったくらいでしたから。そしてこの惨状を見てもらえたことが逆に嬉しく思えました。ただ、残念なことに、このファミサポさんには二度と引き受けてもらえなくなりました。怖い思いをさせてしまい申し訳なかったと思います。でもうちの子は最強クラスですから、こういう子はなかなかいないと思いますよ~と言いたいところです。

 

ファミサポさんリレーで応援を受ける

 

その後もたびたび熱を出しては毎日別のファミサポさんにお願いするということがあり、本当にお世話になりました。そのたびに、「大丈夫ですよ、お仕事がんばってください」と励ましていただき、涙が出るほど嬉しかったです。

 

そして、ファミサポさんの都合がつかず、どうにもならなくなったとき、最後の「砦」として愛知の実家の母に来てもらうこともありました。

ただ、母は必ず「もう無理をしないで、パートの仕事にしたらどうなの?」と言うので、心身ともに疲れているときには本当にそうだなと思ってしまい、仕事を辞めたくなるのでした。

 

仕事を辞めたくなる

 

ふだんは、患者さんや介護をするご家族との信頼関係ができてくることや、地域においての事業所の信頼が得られてくることに、大きなやりがいを感じていました。しかし、娘の体調が悪くなると、とたんに仕事を辞めたくなりました。そういうときに限って、「給料の問題じゃない、責任があるから、辞めるに辞められないのだ」という理由がこころに浮かんでしまい、ますます苦しい気持ちになっていったのです。

第6回 発熱でファミリーサポートさんにお願いする

私の産後トラブル記

私は、骨盤の歪みから妊娠しにくかった身体を整体で治していただき、娘を授かりました。しかし、産後の身体の状態は思わしくなく、とても辛い時期を過ごしました。
こうした自分の体験から、妊娠を望んでいても難しい方や、産後の辛い症状をかかえる方たちのお役に立てたらという思いで整体の仕事をしています。産前・産後の辛さをはじめとして、医学では対応しきれない、なかなか家族にもわかってもらえない痛みを少しでもやわらげるヒントになればと思い、これから何回かに分けて、私の「産後トラブル」とその対処について、みなさんにご紹介できればと思います。

 

保育園入園直後から発熱を繰り返す

 

8か月で入園した娘は、4月から6月までの間、2週間毎に熱を出しました。入園前まで鼻水を見たことがなかったのに、入園したとたん、鼻水を見ない日はないほど、常に垂れている状態になりました。

 

復帰したばかりの職場は、最初の頃は「無理せず休んでください」と言ってもらえて休めましたが、だんだん忙しくなってくると、「また?」という雰囲気が伝わってきます。

夏頃にようやく熱を出さなくなり、鼻水も見かけなくなりました。

 

ただ、少し涼しくなってきた秋からはまた熱と鼻水が復活しました。同じ年頃のお子さんを抱えるパートのママさんナースが何人かいて、保育園で風邪が流行り始めると、パートさんに優先して休んでもらうため、正規職員の私はどうしても休めない状況になりました。

時短勤務もできないほど忙しくなり、残業も増えてきました。

 

ファミリーサポートさんにお願いする

 

ある日、保育園から熱があると連絡があり、急いで仕事を終えて迎えに行き、病院に連れていったところ、風邪でしょうとのことでした。

職場でも、熱が出ているお子さんのために休みをとるナースがいて、私は休める状況ではありませんでした。

 

入園前からお願いしていたファミサポさんに連絡したところ、明日はどうしても外せない用事があると告げられました。

ファミリーサポートの事務局に電話をし、明朝に面接をして、そのままサポートに入れる方を探してもらえることになりました。

翌日は初めての方にいらしていただき、サポートをお願いすることができました。ただ、その翌日は都合が悪いとのことで、また別の方にお願いすることになりました。

 

最強のグズリ

 

娘の熱は少しずつ下がってきたのですが、まだ保育園に行ける状態ではありませんでした。鼻づまりがひどく、何度も鼻にチューブを入れて鼻水を吸っても鼻が詰まって熟睡できず、グズリが続きました。何度も起こされ、頭がぼーっとする中、朝から初めて会うサポートさんと面接をして出勤しました。

 

ちょうどお昼休み中に、ファミサポさんから携帯電話に連絡がありました。「ひどく暴れて抱っこできずに下ろしたら、背中を反ったまま壁の方まで行っちゃって、頭をぶつけそうになるほど暴れるんです!熱けいれんかもしれないので、救急車を呼んだ方がいいですか?」とのこと。

ドキっとしましたが、もしや、とも思ったので、「すぐに帰りますので、待っててください」と伝えました。

帰宅して状況を見たら、やはり、いつものグズリでした。「体調が悪かったり眠かったりするとグズリがひどくて背中を反って暴れるんです。お子さんたちはそういうことなかったですか?」とファミサポさんに聞くと、「3人ともそういうことがなかったんですよね~」と言われました。心の中で、「やっぱりうちの子はグズリに関しては最強だ!」と思いました。

 

赤ちゃんのときから、眠いとグズリがひどくて背中を反って暴れるために腱鞘炎になってしまったくらいでしたから。そしてこの惨状を見てもらえたことが逆に嬉しく思えました。ただ、残念なことに、このファミサポさんには二度と引き受けてもらえなくなりました。怖い思いをさせてしまい申し訳なかったと思います。でもうちの子は最強クラスですから、こういう子はなかなかいないと思いますよ~と言いたいところです。

 

ファミサポさんリレーで応援を受ける

 

その後もたびたび熱を出しては毎日別のファミサポさんにお願いするということがあり、本当にお世話になりました。そのたびに、「大丈夫ですよ、お仕事がんばってください」と励ましていただき、涙が出るほど嬉しかったです。

 

そして、ファミサポさんの都合がつかず、どうにもならなくなったとき、最後の「砦」として愛知の実家の母に来てもらうこともありました。

ただ、母は必ず「もう無理をしないで、パートの仕事にしたらどうなの?」と言うので、心身ともに疲れているときには本当にそうだなと思ってしまい、仕事を辞めたくなるのでした。

 

仕事を辞めたくなる

 

ふだんは、患者さんや介護をするご家族との信頼関係ができてくることや、地域においての事業所の信頼が得られてくることに、大きなやりがいを感じていました。しかし、娘の体調が悪くなると、とたんに仕事を辞めたくなりました。そういうときに限って、「給料の問題じゃない、責任があるから、辞めるに辞められないのだ」という理由がこころに浮かんでしまい、ますます苦しい気持ちになっていったのです。