プロフィール

 私は、愛知県豊田市で生まれ育ちました。子どもの頃から頭痛がひどく、股関節に先天性の障害もありました。それが原因で、時々歩行困難になるほどの股関節痛と腰痛に悩まされていました。青年期には、交通事故やスキー事故などで計7か所の骨折をしました。後遺症によるさらなる腰痛と膝痛、ムチ打ちによる首・肩の痛みに加え、骨盤の歪みから来る生理痛もひどい状態でした。
 ここから健康への関心を強く持つようになり、痛みを抱える方たちのお役に立ちたいと思い立ち、看護師として名古屋の病院に勤務しました。そのなかで、医療システムの矛盾に直面し、「一人一人の身体やこころの痛みに応える仕組みをつくりたい」と考えるようになりました。そのためには、経済や社会の仕組みを理解する必要があると考え、横浜市立大学に入り直しました。学部では経済学と社会学、大学院では臨床社会学を学びながら、横浜で訪問看護の仕事に力を注ぎました。
その頃、あるお宅で往診治療をされていた整体の先生に初めてお会いしました。自分の痛みを伝えたところ、治療していただけることになり、治療による改善の変化に驚きました。その後、自分で自分を治せるようになりたい、患者さんも治せるようになりたいという思いが強くなり、その先生に弟子入りさせていただくことになりました。訪問看護をしながら、休日にはその先生のもとで勉強させていただく日々が始まりました。

 大学院修了後はホスピスに就職し、訪問看護ステーションの立ち上げにかかわり、その所長となりました。そこでは、在宅で終末期を迎える方への緩和ケアと介護をされるご家族のケアをどうするか、医師や病院への医療連携や、ケアマネジャーとしての地域連携も多忙を極め、中間管理職として経営の問題などで悩むことも少なくありませんでした。
それに加えて看護師不足は深刻で、産休中のスタッフや育休明けで休みが必要なスタッフのフォローで、常に人員不足、残業の日々でした。子どもは欲しいけれど、もともとの不調に加えて、これ以上の人手不足ではつぶれてしまうという思いもあってか、なかなか妊娠しませんでした。
そこで、股関節の治療で通っていた整体の師匠に相談し、集中的に骨盤矯正をしてもらい、やっと妊娠しました。
しかし、産後の身体の状態は思わしくなく、とても辛い時期を過ごしました。ようやく師匠のところに行けるようになってからは、産後の骨盤調整の大切さをあらためて実感しました。とてもたいへんだった自分の妊娠・出産を通して、妊娠を望んでいても難しい方や、産後の辛い症状をかかえる方たちのお役に立てたらという思いが、とりわけ強くなりました。
育休明けの仕事復帰は大変ではありましたが、体調が良くなりさえすれば頑張れるということも学びました。
一念発起して、本格的に整体を自分の仕事にしようと考え、中央整体会の先生にもご指導をいただき、整体の仕事を正式に始める準備をすすめました。

私自身、整体を学ぶことで、少しずつセルフケアをしながら痛みをコントロールできるようになってきましたので、治療をすると同時にセルフケアの方法をみなさんにお伝えすることをめざして、開業することとなったのです。
 看護師として20年、整体の修行を始めて24年、開業して10年が過ぎました。自分が抱えた身体の不具合、病院や訪問看護の仕事、産前・産後のたいへんさ、夫の仕事の関係で一年間滞在したイタリアで整体をさせてもらったことなど、様々な体験が、いまの仕事に生きているなと感じています。
 いまでも二人の恩師から学びつつ、そしてまた、様々な痛みを抱えるお客様から学ばせていただいていることに感謝しながら、整体の研究を続けています。
みなさまの痛みが少しでもやわらぐこと、なかなか他のひとたちにはわかってもらえない痛みに寄り添い、身体の声に耳をすますことを、これからますます大切にしていきたいと考えています。