2024/04/17

第8回 2歳半、この子、発達障害かも?

私の産後トラブル記

私は、骨盤の歪みから妊娠しにくかった身体を整体で治していただき、娘を授かりました。しかし、産後の身体の状態は思わしくなく、とても辛い時期を過ごしました。
こうした自分の体験から、妊娠を望んでいても難しい方や、産後の辛い症状をかかえる方たちのお役に立てたらという思いで整体の仕事をしています。産前・産後の辛さをはじめとして、医学では対応しきれない、なかなか家族にもわかってもらえない痛みを少しでもやわらげるヒントになればと思い、これから何回かに分けて、私の「産後トラブル」とその対処について、みなさんにご紹介できればと思います。

保育園から帰宅直後に泣き叫ぶ現象が始まる

娘の場合は自ら卒乳した経歴があるだけに、意志が固く、頑固なところがあるので、赤ちゃんの頃から「嫌なものはイヤ!」という意思表示が強い子でした。

ところが、保育園では聞き分けの良い「とても良い子」と言われていました。給食をいつも「おいしい」と言っておかわりし、転んでも他の子に叩かれてもぐっと我慢して泣かず、「強いね」と保育士さんに褒められていました。

2歳過ぎた頃から、保育園から帰宅して玄関の扉を閉めるなり、玄関でひっくり返ってギャーギャー大声で泣き始めるという現象が始まりました。いくらなだめても抱っこしても、ふんぞり返って抱っこから落っこちそうになるので下ろすと、そこから1時間は大声で泣き続けます。

何があったのかわからず、翌日に保育士さんに聞いても、原因がみつかりません。

まるで虐待をしているかのように大声で泣き続けるので、通報されないか心配になるくらいでした。

2歳半健診で相談する

病院に相談しようか迷っていたところ、ちょうど2歳半健診があったので、相談を申し込みました。心理療法士さんに状況を説明し、発達障害があるのではないかと相談しました。

しばらくおもちゃ遊びをしている様子を見ますと言われ、その後、娘と会話をしていました。いたって普通に受け答えをする娘を見て、その方は「発達障害はないようです」とおっしゃいました。

「ただ、受け答えがスムーズであっても、理解ができているとは限りません。大人が分かっているでしょという態度で話すと、実際には理解しきれずに感情がうまくコントロールできなくて混乱を起こすということがあります。2歳半の頃はまだ感情がうまくコントロールできない時期です。わかっている様に見えても、ていねいに一つ一つ理解しているかどうか確かめながらお話ししてあげてください」と言われました。

1歳前に単語を話し始め、2歳には話が通じるようになったので、わかっていると思い込んでしまっていたのかもしれません。「言葉」と「感情」がまだうまく結びついていないまま混乱し、かんしゃくを起こしていたのかもしれません。

アドバイスをいただいてからは、なるべく文章を短く、ゆっくり話しをして、どうしたいか聞くように気を付けていきました。

表と裏の顔

保育園から家に帰ってきたとたん、ひっくり返ってのグズリは3歳になる少し前まで続きました。「魔の2歳」と言われるように、2歳半がピークでした。

「もう良い子を演じるのは疲れた!」と言っていたのかもしれません。

娘が成長して分かったことですが、家族以外の人たちにはすごく気を遣い、「外面が良い」ところがあるようです。家が本音を出せる場所であるならば、それもまた良いのではと思うようになりました。