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2025/01/14
私は、骨盤の歪みから妊娠しにくかった身体を整体で治していただき、娘を授かりました。しかし、産後の身体の状態は思わしくなく、とても辛い時期を過ごしました。 こうした自分の体験から、妊娠を望んでいても難しい方や、産後の辛い症状をかかえる方たちのお役に立てたらという思いで整体の仕事をしています。産前・産後の辛さをはじめとして、医学では対応しきれない、なかなか家族にもわかってもらえない痛みを少しでもやわらげるヒントになればと思い、これから何回かに分けて、私の「産後トラブル」とその対処について、みなさんにご紹介できればと思います。
妊娠中の爆食 そもそも産後すぐに乳腺炎になってしまったのは、妊娠中の爆食が原因だったのでは、と、母乳ケアをしてくださった助産師さんからのご指摘がありました。 私の食習慣において、妊娠前からほぼお米を食べていませんでした。パンか、パスタか、焼きそばなどの麺類が多く、オリーブオイルをたっぷり使い、カリっとした揚げ物も、チーズも、甘い物も大好きでした。食べる量も普通の女性の倍量以上で早食いでしたし、夏の出産だったので、氷を入れた冷たい飲み物しか飲んでいませんでした。 乳腺炎後の食事 乳腺炎になって、助産師さんに以下のように食事を改善するように伝えられました。 ・まずはすべての食べものを良く噛むように。唾液から消化酵素が出て、赤ちゃんにとっても良い母乳になる。 ・乳製品、砂糖、植物性の油は加熱すると酸化しやすく乳腺を詰まらせるので、やめるように。 ・飲み物は常温か、温かいものを飲んで、母乳も体も冷やさないこと。 ・利尿作用のあるカフェインの入っていない水分をこまめに、1日2L飲むように。 ・和食にすること。特に根菜類は体を温めるので、多めに摂取すること。 体重が減る 洋食中心だった食習慣が、和食に変わっただけでもみるみると体重が減ってきました。暑い時期に常温や温かい飲み物を飲む習慣がなく、慣れるのにしばらくかかりました。飲むように食べていたフワフワのパンをやめたことで、砂糖をとらずにすむようになり、お米をよく噛むことで、お米の美味しさを知りました。 食事と飲み物を変えたことで、体重は1か月で3キロ減りました。 甘いものを断つ 1か月経って一番大変になってきたのは、砂糖断ちでした。パンを止めたことで甘い物がなくなり、お菓子やデザートを買うことを止めました。これは相当つらく、アルコール依存症の人がお酒を探すように、「どこかに甘いものはないか」と彷徨う「甘い物依存症」だったのだと自覚しました。そこで目をつけたのは「干し芋」でした。これは砂糖ではない、けれど、干し芋の中でも甘いものとそれほど甘くないものがあります。甘い干し芋は、砂糖並みに糖度が高いものもあります。この甘さは止まらなくなり、依存症を引き起こすことを実感しました。そのため、あえて甘くなく、固いものを選んで、よく噛むようにしました。 よく噛むことができる食べ物で口さみしさをなくす 次に、よく噛むことができるものを探しました。するめや玄米のおにぎり、スティック野菜などをキッチンに置いて、おなかが空いたら家事や授乳をしながら、ひたすら噛んで口さみしさを失くしていくようにしました。 気が付いたら3か月後には8キロ痩せていました。乳腺炎になった痛みと恐怖のトラウマのおかげで、もう二度となりたくないという思いで始めた食事療法でしたが、妊娠前よりすっきりして軽くなったことは思わぬ副産物でした。 花粉症が治る 花粉症とアレルギー性鼻炎のため、何十年も抗アレルギー剤を飲んできましたが、妊娠中は胎児への影響を考えて飲まなかったので、仕事中も鼻水が垂れて辛かったです。そして産後も母乳への影響を考えて、飲むのをやめていました。が、なぜか辛くない。あれ?体質が変わったのかな、と思っていました。 後々知ったことでしたが、パンや麺類を止めたことで、小麦グルテンによる腸への影響がなくなり、アレルギーを引き起こさなくなっていたのでした。そもそも日本人は小麦グルテン不耐症、乳糖不耐症の人が7~8割いると言われているため、食べ物のアレルギーがなくても、花粉症などのアレルギーを引き起こすということを知りました。 つまり、乳腺炎のための食事療法で乳製品や小麦、植物性の油、砂糖をとらなかったことで、腸内環境が改善し、花粉症も治ったのでした。 ところが、卒乳後、やっと食べられると解放されたかのようにパンや麺類を食べるようになったとたん、花粉症を再発しました。しかし、小麦を止めたら数十年来の花粉症も治るということを実感したのでした。 まとめ 健康な食習慣になった結果、痩せる 乳腺炎の恐怖から免れるために始めた食事療法でしたが、結果的に無理なく運動もせずに痩せられました。
1) 良く噛む(ひとくち30回以上)。噛むことで唾液が出るものを選んで食べる。 2) 常温か温かい飲み物をこまめに、カフェインの入っているものはカウントしないで、1日2L飲む。食事中に水分をとると消化酵素が薄まるので、食前か、食後1時間以上経ってから飲む。 3) 小麦・乳製品・植物性油・砂糖を控える(減らすときは大変だけれど、減らすより断つことで依存症から抜け出せるので、結果的には心身共に楽になる) 4) 植物性の油や砂糖で減ったカロリーを白米や玄米、肉魚卵豆類などのタンパク質を多めに食べて補う。
特に3)の小麦・乳製品・植物性油・砂糖は4毒と言われるほど、依存性が高いので、アルコールやタバコを止めるより大変と言われています。「食べるものがなくなる~」という声もよく聞きますが、「本来の日本人の体(腸)にとって毒じゃないものを食べよう」という視点で探せば、和食の世界が広がります。
産後のトラブルを通して、健康になるための転換期となり、私にとっては「災い転じて福となす」でした。子どもにとっても、健康的な食事にしていくことで、体つくりと食育ができると思います。
まずは痩せる目的でもいいので、食生活を見直してみませんか?
私の産後トラブル記
私は、骨盤の歪みから妊娠しにくかった身体を整体で治していただき、娘を授かりました。しかし、産後の身体の状態は思わしくなく、とても辛い時期を過ごしました。
こうした自分の体験から、妊娠を望んでいても難しい方や、産後の辛い症状をかかえる方たちのお役に立てたらという思いで整体の仕事をしています。産前・産後の辛さをはじめとして、医学では対応しきれない、なかなか家族にもわかってもらえない痛みを少しでもやわらげるヒントになればと思い、これから何回かに分けて、私の「産後トラブル」とその対処について、みなさんにご紹介できればと思います。
妊娠中の爆食
そもそも産後すぐに乳腺炎になってしまったのは、妊娠中の爆食が原因だったのでは、と、母乳ケアをしてくださった助産師さんからのご指摘がありました。
私の食習慣において、妊娠前からほぼお米を食べていませんでした。パンか、パスタか、焼きそばなどの麺類が多く、オリーブオイルをたっぷり使い、カリっとした揚げ物も、チーズも、甘い物も大好きでした。食べる量も普通の女性の倍量以上で早食いでしたし、夏の出産だったので、氷を入れた冷たい飲み物しか飲んでいませんでした。
乳腺炎後の食事
乳腺炎になって、助産師さんに以下のように食事を改善するように伝えられました。
・まずはすべての食べものを良く噛むように。唾液から消化酵素が出て、赤ちゃんにとっても良い母乳になる。
・乳製品、砂糖、植物性の油は加熱すると酸化しやすく乳腺を詰まらせるので、やめるように。
・飲み物は常温か、温かいものを飲んで、母乳も体も冷やさないこと。
・利尿作用のあるカフェインの入っていない水分をこまめに、1日2L飲むように。
・和食にすること。特に根菜類は体を温めるので、多めに摂取すること。
体重が減る
洋食中心だった食習慣が、和食に変わっただけでもみるみると体重が減ってきました。暑い時期に常温や温かい飲み物を飲む習慣がなく、慣れるのにしばらくかかりました。飲むように食べていたフワフワのパンをやめたことで、砂糖をとらずにすむようになり、お米をよく噛むことで、お米の美味しさを知りました。
食事と飲み物を変えたことで、体重は1か月で3キロ減りました。
甘いものを断つ
1か月経って一番大変になってきたのは、砂糖断ちでした。パンを止めたことで甘い物がなくなり、お菓子やデザートを買うことを止めました。これは相当つらく、アルコール依存症の人がお酒を探すように、「どこかに甘いものはないか」と彷徨う「甘い物依存症」だったのだと自覚しました。そこで目をつけたのは「干し芋」でした。これは砂糖ではない、けれど、干し芋の中でも甘いものとそれほど甘くないものがあります。甘い干し芋は、砂糖並みに糖度が高いものもあります。この甘さは止まらなくなり、依存症を引き起こすことを実感しました。そのため、あえて甘くなく、固いものを選んで、よく噛むようにしました。
よく噛むことができる食べ物で口さみしさをなくす
次に、よく噛むことができるものを探しました。するめや玄米のおにぎり、スティック野菜などをキッチンに置いて、おなかが空いたら家事や授乳をしながら、ひたすら噛んで口さみしさを失くしていくようにしました。
気が付いたら3か月後には8キロ痩せていました。乳腺炎になった痛みと恐怖のトラウマのおかげで、もう二度となりたくないという思いで始めた食事療法でしたが、妊娠前よりすっきりして軽くなったことは思わぬ副産物でした。
花粉症が治る
花粉症とアレルギー性鼻炎のため、何十年も抗アレルギー剤を飲んできましたが、妊娠中は胎児への影響を考えて飲まなかったので、仕事中も鼻水が垂れて辛かったです。そして産後も母乳への影響を考えて、飲むのをやめていました。が、なぜか辛くない。あれ?体質が変わったのかな、と思っていました。
後々知ったことでしたが、パンや麺類を止めたことで、小麦グルテンによる腸への影響がなくなり、アレルギーを引き起こさなくなっていたのでした。そもそも日本人は小麦グルテン不耐症、乳糖不耐症の人が7~8割いると言われているため、食べ物のアレルギーがなくても、花粉症などのアレルギーを引き起こすということを知りました。
つまり、乳腺炎のための食事療法で乳製品や小麦、植物性の油、砂糖をとらなかったことで、腸内環境が改善し、花粉症も治ったのでした。
ところが、卒乳後、やっと食べられると解放されたかのようにパンや麺類を食べるようになったとたん、花粉症を再発しました。しかし、小麦を止めたら数十年来の花粉症も治るということを実感したのでした。
まとめ 健康な食習慣になった結果、痩せる
乳腺炎の恐怖から免れるために始めた食事療法でしたが、結果的に無理なく運動もせずに痩せられました。
1) 良く噛む(ひとくち30回以上)。噛むことで唾液が出るものを選んで食べる。
2) 常温か温かい飲み物をこまめに、カフェインの入っているものはカウントしないで、1日2L飲む。食事中に水分をとると消化酵素が薄まるので、食前か、食後1時間以上経ってから飲む。
3) 小麦・乳製品・植物性油・砂糖を控える(減らすときは大変だけれど、減らすより断つことで依存症から抜け出せるので、結果的には心身共に楽になる)
4) 植物性の油や砂糖で減ったカロリーを白米や玄米、肉魚卵豆類などのタンパク質を多めに食べて補う。
特に3)の小麦・乳製品・植物性油・砂糖は4毒と言われるほど、依存性が高いので、アルコールやタバコを止めるより大変と言われています。「食べるものがなくなる~」という声もよく聞きますが、「本来の日本人の体(腸)にとって毒じゃないものを食べよう」という視点で探せば、和食の世界が広がります。
産後のトラブルを通して、健康になるための転換期となり、私にとっては「災い転じて福となす」でした。子どもにとっても、健康的な食事にしていくことで、体つくりと食育ができると思います。
まずは痩せる目的でもいいので、食生活を見直してみませんか?