2024/09/27

第10回 娘の頭の歪みと背骨の矯正を勉強して整体師を目指す

私の産後トラブル記

私は、骨盤の歪みから妊娠しにくかった身体を整体で治していただき、娘を授かりました。しかし、産後の身体の状態は思わしくなく、とても辛い時期を過ごしました。
こうした自分の体験から、妊娠を望んでいても難しい方や、産後の辛い症状をかかえる方たちのお役に立てたらという思いで整体の仕事をしています。産前・産後の辛さをはじめとして、医学では対応しきれない、なかなか家族にもわかってもらえない痛みを少しでもやわらげるヒントになればと思い、これから何回かに分けて、私の「産後トラブル」とその対処について、みなさんにご紹介できればと思います。

原因不明の頭痛を何とかしたい

 

娘が4歳のとき、朝から「頭が痛い」と言い、保育園を休む?と聞くと、「行きたいから行く」と言うので、心配しながら仕事に行っていました。保育園から帰ってくると、「ずっと頭が痛かった。でも楽しかった」という毎日で、心配で不安でたまらない日々が続きました。
大学病院で様々な検査をしても異常はなく、立ち上がると血圧が下がるので、「起立性調節障害」という診断名で薬をもらいました。その後も変化はなく、検査ではわからない何かがあるのではないか、他に手立てはないのか、そんな思いをずっと抱きながら仕事に行くのが辛かったのを覚えています。私に気を遣って、痛くても保育園に行きたいと言っているのではないかと思ったこともありました。

 

整体の師匠にみてもらう

 

子どもに整体はできるのか、じっとできるのかという不安がありましたが、師匠に相談して、看てもらうことになりました。
案の定、じっとしていることはできず、ほんのわずかな時間ではありましたが、背骨も頭も歪んでいるとのことで、そのせいで自律神経が乱れて頭痛が起きるのだろうということでした。歪んだ原因は、産道を通ったときの影響、あるいは赤ちゃんのときの向き癖などいろいろあるが、この年齢にしては歪み方がひどいので、生まれつきだろうとのことでした。生まれつきの場合は、治しても成長するたびに脳がもとに戻そうとして曲がっていくので、2~3か月に1度は背骨の矯正が必要になるとのことでした。
本人は、施術の後は楽になったというものの、翌日に好転反応のようなひどい頭痛が来て、その翌日からは良くなるのですが、それでも通うと言いました。親としては将来のことを考えたら諦めたくはないので、2~3か月に1度、成長が止まるまで通うと決めました。そして、ビデオを撮らせてもらい、私自身も家でできる方法を習得し、日替わりで頭や背骨、足などのケアをしていきました。師匠の施術は複雑で、感覚でしかわからないような難解な説明をされるので、私なりに理解したことを言語化すると、「違う」としか言われませんでした。そのため、なかなか原理がわからないまま、形だけをマネするという状況が続きました。

 

看護師を辞めて整体師に転職する

 

娘の頭痛症状には行きつ戻りつという状況が続きましたが、効果が出た時の娘の晴れやかな表情を見ると、私も整体師としてこのような子どもたちの役に立てたらという思いになりました。
20年続けてきた看護師を辞めるというのは重い決断ではありましたが、もっと勉強して、私自身でも娘を治していきたいという思いがありました。
休みの日だけ通っていた整体の勉強でしたが、看護師の仕事を退職して、整体の勉強をし、それから開業することにしました。

 

整体師として開業する

 

最初は看護師のパートと整体の仕事を副業として、自宅で開業しました。
産後のトラブルが多かった私は、私のような辛い思いをしてほしくないという思いで、「産後整体」という形で、産後の方を紹介してもらいました。赤ちゃんと一緒に、ときには知り合いの元保育士さんに赤ちゃんをみてもらったりして、じっくりやらせてもらいました。
小学生になった娘は、学校から帰ってきたら時々赤ちゃんの声が聞こえたり見かけたりするのを楽しみにするようになりました。

 

頭蓋骨専門の整体院に通う

 

娘の頭痛は少しずつ落ち着いてきていたのですが、中学生になると、通学でリュックが重くなったことと、勉強量が急に増え、これにスマホを見ることが重なり、首肩こりから再び頭痛がひどくなりました。気圧や睡眠不足による片頭痛も増えました。
師匠のところにはあまり行きたがらなくなってしまったこともあり、都心に買い物や見物がてら、頭蓋骨を専門にした整体院に通うことを誘ってみたら、行ってみると言いました。
ですが、さすが都心(!!)、10回で25万円でした。見させてもらうことで私の勉強にもなると思い、通い続けているうちに、娘の頭痛はかなり改善してきました。
師匠のやり方とミックスすることで、より効果が上がることがわかってきました。
娘の頭痛にはお互い悩まされましたが、試行錯誤を繰り返しながらお客様へも技を提供することにつながり、良い機会を与えてもらえて、娘にも感謝です。

 

赤ちゃんの頭の歪みはなるべく早く治した方がいい

 

赤ちゃんのときであれば、頭蓋骨はまだしっかりつながっていなくて柔らかいので、数週間で治る歪みも、成長してからだと時間もお金もかかってしまうことから、頭の歪みは早めにケアした方が良いと実感しました。