2024/06/24

第9回 4歳、原因不明の頭痛が始まる

私の産後トラブル記

私は、骨盤の歪みから妊娠しにくかった身体を整体で治していただき、娘を授かりました。しかし、産後の身体の状態は思わしくなく、とても辛い時期を過ごしました。
こうした自分の体験から、妊娠を望んでいても難しい方や、産後の辛い症状をかかえる方たちのお役に立てたらという思いで整体の仕事をしています。産前・産後の辛さをはじめとして、医学では対応しきれない、なかなか家族にもわかってもらえない痛みを少しでもやわらげるヒントになればと思い、これから何回かに分けて、私の「産後トラブル」とその対処について、みなさんにご紹介できればと思います。

頭痛を訴える

 

4歳を過ぎてから、「頭が痛い」と言い出すようになりました。私自身、子どもの頃から頭痛がひどく、当時はCTもなく脳波だけでは原因がわからず辛かったのを思い出し、娘を検査に連れていくことにしました。

まずはCT撮影をしましたが、副鼻腔炎かな、腫瘍はない、と言われました。耳鼻科に通い、しばらく副鼻腔炎の抗生物質等を飲ませましたが、頭痛は改善しませんでした。

のちのち大学病院でMRI検査や脳波検査をしましたが、それも異常なく、結局は、「起立性調節障害」という診断名で、薬も処方されましたが、数か月経っても改善はしませんでした。

こんなに小さいうちから整体ってどうなのかなと思いつつ、私の通っていた整体の先生のところに連れていきました。みてもらったところ、頭のゆがみから頸椎~背骨が側弯症になりかけているとのことでした。治療してもらうと、すっきりした、と言い、元気になりました。

ただ、数週間でまた頭痛が出て、みてもらうと側弯してきているとのこと。骨が成長しながら曲がっていってしまうので、なんとか側弯症にならないようにと毎月通うことにしました。

後からわかったことなのですが、頭がゆがんでいると頸椎から背骨まで曲がっていってしまうのです。そのため、赤ちゃんの頃から向き癖をなるべく早く直していくことがとても大切なのでした。

 

向き癖からくる頭のゆがみ

 

赤ちゃんは頭を回転させながら産道を通って出てきますが、私のように固い骨盤を出てくるのは容易ではなく、柔らかい頭を変形させてようやく出てきます。歪んでいた場合、そのまま放っておくと向きやすい方向ばかりを向くようになり、頭の重みでへこんでしまうため、さらに向き癖が強化され、頸椎も背骨もそれに従って歪んでいってしまいます。

娘の場合は、頭が歪んでいたことで自律神経も調節しづらく、興奮状態が続いてしまったことで、なかなか泣き止ませんでした。抱っこが多かった上、抱っこの仕方も悪かったと思います。

これについても、後から知ったことでしたが、今では常識になっている「まんまる抱っこ」、お腹の中にいるように丸めてあげる抱っこで、スリングを使ってあげていればよかったのです。

 

生まれてすぐの頭のケアは本当に大切ということを、娘の頭痛を通して身に染みてわかりました。

 

その後もたくさんのトラブルはありましたが、今では、娘本人が自分でケアできる処方箋を持ち、自分で痛みに対処できるようになってなんとか過ごせているのが何よりだと思っています。