2022/07/05

第5回 全身麻酔でレーザー治療

私の産後トラブル記

私は、骨盤の歪みから妊娠しにくかった身体を整体で治していただき、娘を授かりました。しかし、産後の身体の状態は思わしくなく、とても辛い時期を過ごしました。
こうした自分の体験から、妊娠を望んでいても難しい方や、産後の辛い症状をかかえる方たちのお役に立てたらという思いで整体の仕事をしています。産前・産後の辛さをはじめとして、医学では対応しきれない、なかなか家族にもわかってもらえない痛みを少しでもやわらげるヒントになればと思い、これから何回かに分けて、私の「産後トラブル」とその対処について、みなさんにご紹介できればと思います。

 
娘の顔の4分の1に赤いアザ

 

私の産後うつの原因となった、もう一つの原因は、娘の右目の周りからおでこにかけて真っ赤なアザがあったことでした。

 

出産して取り出された娘の顔に、紫に近い赤いアザがハッキリと見え、無事に会えた喜びと同時に、「これは何?」という不安が入り混じったものがありました。

私が妊娠中に動き過ぎたから、骨盤の中で顔に当たってしまったから?
とグルグルと考えてしまい、疲れているのに、眠れない状態でした。

 

原因不明の「単純性血管腫」

 

医師からの説明では「原因は不明で、1歳までに消えることもありますが、消えない場合はレーザー治療をする方法もあります。1歳になる頃まで残っていたら、小児科を受診して、大学病院の形成外科宛てに紹介状を書いてもらってください。」とのことでした。

 

顔が大きくなるにつれ、多少薄くはなりましたが、初対面の人から「あら、けがをしちゃったのね」と笑顔で話しかけられ、「いえ、生まれつきのアザなんです」と返すと、「あら、ごめんなさいね」と気を遣わせてしまうこともたびたびありました。

 

大学病院へ

 

女の子の顔にアザがあっては今後気にするだろうから、早い方がいいと考え、1歳になってすぐにレーザー治療を始めることにしました。

目の周りで動くと危険なため、全身麻酔による手術は4~6か月に1回ペースで計6回、4歳まで続きました。

 

大学病院での形成外科の待合室や手術待機室では同じようなアザのある子供たちにたくさん会いました。顔のほとんどが真っ赤なアザのお子さんもいらして、一緒に明るく遊ぶママさんを見て、自分のうつ状態を恥ずかしく思うこともありました。

 

全身麻酔でレーザー治療

 

レーザー治療では、皮膚を焼き、かさぶたが剥がれては薄くなるのを繰り返しました。効果を感じたものの、全身麻酔が切れるときに異常にぐずったり暴れて点滴を抜いてしまうこともあり、4歳のときは「頭が痛い」と言うようになりました。麻酔の害もあるのではと感じるようになり、治療を終了することにしました。

 

その後

 

治療のおかげか、成長によるものかわかりませんが、アザは、ほとんど消えてくれました。ただ、その後も体調の悪いときだけアザが浮き出るようになり、私たちも保育士さんも、アザの濃さで体調を見るようになりました。

今では「健康のバロメーター」となっているとポジティブにとらえています。